今回は少し高齢犬のトリミングについてお話ししたいと思います。
高齢犬と向かい合っている間は、一切手が離せなくなります。
立っていられるコでも、バランスを崩した拍子に、倒れ込んでしまったり、足を踏み外したり…
寝た状態でできること以外は、とにかくこちらが支えてあげる必要があります。
写真は看板犬・くろみつ・15歳のトリミング風景です。
くろみつは立っていられますが、ふらふらします。
座ったら座ったで写真のように腰座りで後肢が伸びてしまうためそれもふらふら。そして立ちたくてバタバタ
足の悪さも昔の骨折が影響しているんだろうなぁと。
今までご来店いただいた高齢犬のコたち、腰座りするコはほぼいなかったように思います。
手が離せないので、使うものはとにかく手元に…なのでテーブルの上が散らかっているのには目をつむっていただきたく…
しかもウチのコ相手&突然これを書こうと思い立って撮ったので、より一層散らかっております
こういったコは膝の上でできることは極力膝の上で済ませています。
ただ、まだまだ動けるコはずっと膝の上では途中から立ちたいと言うので難しいこともあり、そのコそのコに合わせて進めていくことになります。
老犬あるある「イヤイヤ期」ってご存知でしょうか?
あるんですよ、老犬にもね。
今までそんなことしなかったコが咬むようになることもあります。
そこまでではなくても、イヤなことはイヤと意思表示をはっきりするようになることが多いですね。
顔のカットはできなくなることも多いです。
くろみつはカットに関しては「お顔イヤイヤ」はしないので、今のところ助かっています。
ご飯食べたり食べなかったり、足も悪いけれど、総じて15歳のシュナとしてはかなり頑張ってくれています
今後、くろみつには高齢犬がどんなふうにスタイルチェンジしていくのか、のモデルになってもらい、皆さんに考えていただけたらと思います。
くろみつも昔は口周りはふんわりまんまる、足もふわふわ先太でしたが、お手入れが犬も人も楽なお手入れ重視のさっぱりカットに少しずつ変わってきています。
トリマーが手入れしてもいずれはこう変わっていく、そうした方がお互いに負担なく老後を過ごせるんだな、ということを頭の隅においていただき、今シニア・これからシニア・まだまだパピー、すべての飼い主さんに、いつか迎える高齢期について考えていただきたいと思います。
いつからお手入れ重視カットにするか、は年齢ではないです。
10歳のこともあれば、16歳のこともあります。
お手入れ苦手だから若いころからさっぱりと…それもとても良いことですね
そのコの犬種・施術中の様子・体の状態・性格・お手入れ状況・来店頻度・カットスタイル・などいろいろな面から判断し、そろそろかな…という時にご提案させていただいています。
いつまでも可愛くカット、のお気持ちもよ~ぉくわかります。ホントに。
が、ただでさえ高齢犬は汚れやすいし、体調も変わりやすいです。
今回できたからといって、次回できるとは限りません。
さっぱりカットしておけば、次回の1回をスキップしてもなんとかなります。
毛玉が多いとか、ブローやシャンプーに時間がかかるとか、正直言うとわんこの体力の無駄遣い、人間のエゴと考えています…
人間で考えたら、老人を何時間も立たせたりしないと思うんです…
なので、それでも今まで通りに、と言われてしまうとお受けできないこともあります。
トリミング後に体調を崩してしまい、それが一時的であれば『まだ』よいのですが、その後に影響が続くものだと亡くなってしまうこともあるのが高齢犬のトリミングです
場合によってはトリミング中に何か起こることも…
大げさだと思いますか?????
大げさだとしたら…
ナゼ高齢犬を受け入れないお店があるのでしょう?
ナゼ一筆おねがいするのでしょう?
それだけのリスクがあるからなんですよね。
くろみつも一度に済ませず、今回はボディのバリカンと顔のカットだけ。
あんよはまた日を改めて時間のある時にします。
体調崩したら困るのでね。
DOG FELLOWでは飼い主さんとの信頼関係で高齢犬をお受けしています。
その信頼関係が築けないと判断した場合には、当店でもお受けできません。
トリミングが原因で亡くなるなんてことはあってはならないんです。
これは年齢に関係なく、です。
ですので、体調に変化があったりしたときは事前に、少なくともご来店時に「今はよくなったけど、ちょっと前にこんなことが…」「今こんな感じで…」など必ずお知らせください。
場合によっては事前に獣医さんにトリミング可能かどうか確認してください。
私が特にシニアのコに、「体調変わりないですか?」とお聞きするのには大切な意味があったんですよねぇ
「ここのお手入れが大変だから何か方法ありますか?」などお悩みがあればいつでもご相談ください。
そのコに合わせて可能な限り対応させていただきます。
まだまだ話したいことはありますが、終わらないのでこの辺で…
ご質問やご心配なことがあればいつでもどうぞ
くろみつも店内うろついていることがありますので、高齢犬とはなんぞや、を感じてもらえたらと思います。
起きているときであれば、ケージから出てきてもらえるので、お声掛けください。
老後を穏やかに、そしてキレイに過ごせるよう可能な限りお手伝いさせていただきます。
わんこのためにも、ご理解いただけたら幸いです。
高齢犬のケアは大変ですが、こんなに長く一緒に過ごせることは幸せなことです
喧嘩することもありますが
知っていることで何かお役に立てることもあるかもしれませんので、何かお困りごとなどあればお知らせください。
ではでは、またのご来店をお待ちしております
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